ジョジョの奇妙な冒険 第7話「うけ継ぐ者」
2012.11.24 *Sat
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満ち足りた眠り。
ツェペリさんは逝ってしまいました。でも、これだけ濃縮された人生を見せ付けられて、あれだけ安らかな表情をされてしまうと、落ちこむこともできないですね。あまりに幸せそうな最期でした。
前半部分はスピードワゴンが解説どころじゃなかったので、展開の早さやジョジョとツェペリさんの被害の違いに、ん?と思うところもあったんですけどね。でも後半でそんなの吹っ飛びました。
ツェペリさんの「自分の死の宿命に満足している」という言葉。一度目は修行の仕上げ中に。二度目は死の間際に。一度目は自分自身で築き上げてきた成果に対しての言葉と思ったけど、二度目はジョジョへの最大の賛美として語っているのが、なんとも粋な人間っぷりでした。
誇りを持って生きた人間と、欲望に飲まれた人間とで、死の描かれ方が全然違ってましたよね。信頼できる人間に出会えて、自分の意志を託して、穏やかな表情で逝ったツェペリさんとブラフォード。最期は顔を焼かれて、何も言葉を残さないまま、あっさり消えてしまったタルカス。
どれだけ残酷に身体を蝕まれて、正気でいられない程の苦しみに襲われても、今まで自分が感じてきた愛情とか、信頼とか、尊敬なんかを、「結構いいもんだったね」と思える瞬間は、意識があるかないかは別にしても、誰にでもあるのかもなぁ、なんてしみじみ考えてしまいました。
そんな偉大な人物から全てを託されたジョジョ。この重みを受け取るのが生き残った人間の役目なのかな。ツェペリさんから力を受け取って、更にパワーアップしたジョジョは、声も変わってましたよね。軸が定まって、重みが加わった感じ。ほんと興津さんのジョジョはハマってると思います。
倒すべきはディオ。救うべきはポコのお姉さん。この図式が明確になりました。てかどうしてポコの姉さんは生かされてたんでしょうね?美人だからか。そうなんか。てか目線の強さ好きだわー。
新キャラも出てきました。あーん本物のスト様だー!本当に多くの名キャラ、名言、名場面が生まれた作品だけど、ファンが生み出した名言の元になったキャラを、こうして初登場から見れるのも嬉しいものです。おかげで原作未読なのにネタバレ知っちゃってるけどね!でも泣かない!
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