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キャシャーン Sins 第22話

2009.03.10 *Tue
沈む身体。

前回の方がまだ明るい話だったのかもと思ってしまうほど、今回は視覚的にも聴覚的にもしんどかったです。今までにも重苦しい話はありすぎるほどありましたが、精神ブラック度の高さでは今回がトップでした。
キャシャーンは敵の群れのなかに飛び込んでも死ねずに、勝手に回復していく身体の壮絶な痛みにさらされていました。ここは古谷さんの演技が鬼気迫りすぎてて、見てるだけで相当こたえました。

それにレダの止まらない欲望にもぞっとします。ルナを手に入れて美への追求に歯止めが利かなくなり、もともとあった狂気的なものが表にでてきたんでしょうか。前回のルナに癒されたロボットたちもこういう感じだったけど、レダはまた違う怖さがありました。

レダにはディオが癒しをうけることを拒否してキャシャーンを(理由はどうであれ)助けようとする気持ちは理解できなかったし、ディオが自分から離れていくことも許せないこと。思うがままに征服したいという気持ちが漏れでてました。

でもレダがもう一度子供をもうけることを望んでいたことと、ディオを引きとめようとする様子には切なさを感じました。ただレダにとってのディオは子を成すために必要な種でしかなかったのかもしれないですね。

そのディオはキャシャーンやレダと比べると一番弱そうなんて思ってましたが、今やある意味ディオが一番無敵に思えます。ディオにとってはキャシャーンと戦うことが全て。戦いの中に生を見出すキャラは多いですが、ディオはまた特殊な感じがします。

ディオはキャシャーンと戦うためならキャシャーンの身体の回復をじっと待つし、レダがキャシャーンを殺そうとしてることを察せばレダのもとからキャシャーンを連れ去ってきたりして、ディオの世界にはキャシャーンしかいないってくらいの熱烈ぶりを見せます。

キャシャーンと戦うために生きているという言葉をきくと、じゃあキャシャーンを倒した後は?と聞きたくなってしまうんですが、ディオにとってはキャシャーンと戦ってる瞬間が幸せなんでしょうね。考えてみればものすごくシンプルというか。

いつも背中しか見えない存在だったキャシャーンが、戦ってるときは対等な立場になれる気がすると言ってたようにも思えたし、ディオにとってキャシャーンがいるからこそ自分も生きているって考えなんですね。

ディオは悠然としてるけど身体はどんどん崩れていっていて、一方キャシャーンは回復に伴う痛みのためにうめき苦しむ、という2人の対比もうまいこと表すもんだなぁとしみじみ見てました。

そのころレダは再び現れた滅びを癒すためにルナの血にまみれてました。ルナの血は癒しの力を持つというけど、この状況は怖すぎます。美を求めてしまう気持ちも分かるから余計に怖いという。

ルナは以前の死を与えていた自分が嫌だったからこそ、今は求められるままに救いをあたえるようになったようにも見えます。ルナが本当に感情を失くしたわけではなかったのは嬉しかったけど、直視するのには辛い状況ですね・・・。
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