2009年夏アニメのまとめ その2
2009.10.15 *Thu
あんまり間を空けるとおっくうになるので、酔った勢いで残りの作品の総評に行きます。
今回は大正野球娘。、東京マグニチュード8.0、Pandora Hearts -パンドラハーツ-。
その1はこちらから行けます。
大正野球娘。
女の子達がいきいきと輝いていた作品でした。
この作品の感想は書いてなかったものの、安定して楽しめた印象があります。序盤は野球を始めるきっかけがあいまいだったり、キャラ描写に尺をとることなく淡々と物事が進んだりと、物語の世界になかなか入りこめなくて視聴も断念しかけたんですが、回を増すごとに良くなっていきました。
きっかけは意気揚々と始めた試合に惨敗してから。女子がどうとかではなく、素人が簡単に勝てるわきゃなかったと本人達が気付いてからは、目標が明確になって真剣に野球に取り組みはじめるので、ここでやっと小梅たちを応援する気持ちになれたのが大きかったです。
それにこの作品は男女共にキャラが魅力的。主人公の小梅のかわいさはもちろん、ヒロイン三郎の存在感が光りました。ただ登場人物が多いので、他のキャラで魅力的に描かれてたのは巴と伊・・・鏡子くらいだったのは惜しいですね。それでもどのキャラも自然で嫌味がなかったです。
不器用な女の子が練習してフライを取れるようになる話はすごく好きだし、小梅と三郎のほっと和めるやりとりも好きだし、この時代ならではの家族ドラマも好きだったし、時代背景を取りこみつつ、どのエピソードにも必ず野球が関係していたことに、とても好感を持ちました。
全12話の構成で、野球のルールも知らなかった女の子達が、ある程度試合が出来るレベルにまで成長するので、ここにご都合主義を感じる方もいると思います。でも最終回を気持ちよく終わらせるという意味では大成功だったと思うし、最後の試合結果には爽快感がありました。
東京マグニチュード8.0
1人の女の子が家族を見つめなおす作品でした。
この作品は前半と後半で大きく形を変えます。前半は未来という反抗期の女の子の更生を描く物語として、後半は未来と悠貴がお互いに寄り添いながら、前を向いて歩いていく物語として描かれてました。
この作品の評価は賛否分かれてます。同じアニメでこれほど感想が違うのかと思ったくらい、視聴者の反応は様々でした。なのでこれから見るなら、事前に情報を仕入れずに見た方がいいと思います。
私個人は「否」寄りな感想を持ちましたが、キャラのなにげない言葉や表情はリアルだったと思うし、「災害ものはこうあるべき」という考えを置いておけば、家族ドラマとして良作といえる出来でした。
演出の仕方についても、題材の扱い方についても、見てる人によって思うことはまっぷたつ。ただ、身近な誰かをもっと大事にしようとか、この場にいたら何ができるんだろう、ということは考えさせてくれたので、思いきり嫌う気にはなれない作品です。夏アニメの一番の話題賞ですね。
Pandora Hearts -パンドラハーツ-
謎が謎のまま形になった作品でした。
ヒロインの名前がアリス、アリスの飼い猫がチェシャ猫。名前だけでなく、この作品は世界観も「不思議の国のアリス」を思わせる設定が多かったです。本来ダークであるこの物語の世界観を持っているということで、当然この作品も重くて謎だらけでホラー色もある物語となりました。
この謎の部分は良くできていて、最初は主人公の「どうしてこうなった」という個人的な疑問だったものが、次第に時間軸を超えた大きな謎になっていくという流れは、とても惹かれるものがありました。ファンタジーとミステリーがいい具合に混ざってるので、この世界観が好きな人にはたまらないと思います。
キャラクターも決して多くはないけど粒揃い。主人公をはじめとした誰もが重い過去を背負っていて、女の子はかわいらしく・男性はかっこよくを貫きながらも、それぞれの不器用なところがちゃんと描写されてるのが好きでした。書いてて気付いたけど、男性陣は年齢層高めなんですね。
ではマイナス点も。重くて暗いけどとてもいい雰囲気がある作品なのに、時々ギャグシーンやデフォルメ画で無理に明るさを出そうとして、それが不自然になっちゃってたように感じました。話の流れを止めてまでギャグをいれることはないんじゃないかなぁと、何度か見てて思った覚えがあります。
それに原作が完結していないことが響いて、終盤はかなりぐだぐだ。アニメオリジナルと思われる部分が、軒並み崩壊気味だったのは残念でした。声優さんは合ってたし、テーマ曲も素敵だったので、アニメとして良かったところも多かったんですけどね。私が見てた夏アニメでは一番好きな作品でした。
続きは番外編です。
今回は大正野球娘。、東京マグニチュード8.0、Pandora Hearts -パンドラハーツ-。
その1はこちらから行けます。
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女の子達がいきいきと輝いていた作品でした。
この作品の感想は書いてなかったものの、安定して楽しめた印象があります。序盤は野球を始めるきっかけがあいまいだったり、キャラ描写に尺をとることなく淡々と物事が進んだりと、物語の世界になかなか入りこめなくて視聴も断念しかけたんですが、回を増すごとに良くなっていきました。
きっかけは意気揚々と始めた試合に惨敗してから。女子がどうとかではなく、素人が簡単に勝てるわきゃなかったと本人達が気付いてからは、目標が明確になって真剣に野球に取り組みはじめるので、ここでやっと小梅たちを応援する気持ちになれたのが大きかったです。
それにこの作品は男女共にキャラが魅力的。主人公の小梅のかわいさはもちろん、ヒロイン三郎の存在感が光りました。ただ登場人物が多いので、他のキャラで魅力的に描かれてたのは巴と伊・・・鏡子くらいだったのは惜しいですね。それでもどのキャラも自然で嫌味がなかったです。
不器用な女の子が練習してフライを取れるようになる話はすごく好きだし、小梅と三郎のほっと和めるやりとりも好きだし、この時代ならではの家族ドラマも好きだったし、時代背景を取りこみつつ、どのエピソードにも必ず野球が関係していたことに、とても好感を持ちました。
全12話の構成で、野球のルールも知らなかった女の子達が、ある程度試合が出来るレベルにまで成長するので、ここにご都合主義を感じる方もいると思います。でも最終回を気持ちよく終わらせるという意味では大成功だったと思うし、最後の試合結果には爽快感がありました。
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1人の女の子が家族を見つめなおす作品でした。
この作品は前半と後半で大きく形を変えます。前半は未来という反抗期の女の子の更生を描く物語として、後半は未来と悠貴がお互いに寄り添いながら、前を向いて歩いていく物語として描かれてました。
この作品の評価は賛否分かれてます。同じアニメでこれほど感想が違うのかと思ったくらい、視聴者の反応は様々でした。なのでこれから見るなら、事前に情報を仕入れずに見た方がいいと思います。
私個人は「否」寄りな感想を持ちましたが、キャラのなにげない言葉や表情はリアルだったと思うし、「災害ものはこうあるべき」という考えを置いておけば、家族ドラマとして良作といえる出来でした。
演出の仕方についても、題材の扱い方についても、見てる人によって思うことはまっぷたつ。ただ、身近な誰かをもっと大事にしようとか、この場にいたら何ができるんだろう、ということは考えさせてくれたので、思いきり嫌う気にはなれない作品です。夏アニメの一番の話題賞ですね。
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謎が謎のまま形になった作品でした。
ヒロインの名前がアリス、アリスの飼い猫がチェシャ猫。名前だけでなく、この作品は世界観も「不思議の国のアリス」を思わせる設定が多かったです。本来ダークであるこの物語の世界観を持っているということで、当然この作品も重くて謎だらけでホラー色もある物語となりました。
この謎の部分は良くできていて、最初は主人公の「どうしてこうなった」という個人的な疑問だったものが、次第に時間軸を超えた大きな謎になっていくという流れは、とても惹かれるものがありました。ファンタジーとミステリーがいい具合に混ざってるので、この世界観が好きな人にはたまらないと思います。
キャラクターも決して多くはないけど粒揃い。主人公をはじめとした誰もが重い過去を背負っていて、女の子はかわいらしく・男性はかっこよくを貫きながらも、それぞれの不器用なところがちゃんと描写されてるのが好きでした。書いてて気付いたけど、男性陣は年齢層高めなんですね。
ではマイナス点も。重くて暗いけどとてもいい雰囲気がある作品なのに、時々ギャグシーンやデフォルメ画で無理に明るさを出そうとして、それが不自然になっちゃってたように感じました。話の流れを止めてまでギャグをいれることはないんじゃないかなぁと、何度か見てて思った覚えがあります。
それに原作が完結していないことが響いて、終盤はかなりぐだぐだ。アニメオリジナルと思われる部分が、軒並み崩壊気味だったのは残念でした。声優さんは合ってたし、テーマ曲も素敵だったので、アニメとして良かったところも多かったんですけどね。私が見てた夏アニメでは一番好きな作品でした。
続きは番外編です。
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