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空中ブランコ 第11話(最終話)

2009.12.31 *Thu
聖夜は一緒に。

今回の患者は伊良部総合病院で救急救命科の副部長を務める津田。6話で登場した雄太のお父さんですね。同じ津田家から来るとは予想外だったので、今回はそれぞれ津田、雄太で行きます。症状は・・・
症状名を付けられる患者よりも、普通の人の方がやっかいだと言う意味がよく分かる話でした。今までの患者達の中でも、異常はないはずの津田が、一番重症に見えたのがすごいですよね・・・。けど怖すぎて時々泣きそうになりながらも、最後は爽快感と切なさで泣きながら笑ってる自分がいました。

前回の話があれだけいい話だったので、今回のハードルは相当高くなるんじゃないかと心配してたんですが、全くそんな心配は無用でした。それに伊良部は作中の患者達だけじゃなく、視聴者である私の声も聞いてくれてるんだよ、てラストもすごく良かったです。ほんと泣きそうになるわ。

今までとは雰囲気が違ったという意味では9話もだったけど、今回は演出面やストーリーの部分に違和感があったわけではなくて、物語の一部として計算されてる違和感だったのが良かったですね。

今回の患者は一応津田ということになってますが、津田は患者として伊良部の元を訪れたわけではなく、雄太の様子がおかしいと訴える妻のプレッシャーから、仕方なく雄太を伊良部の元に連れてきたという立場です。なので今回は6話を雄太の父親から見た話なんですね。

6話での伊良部は、あまり表立って雄太に関わってませんでした。これは雄太が未成年だからだと思ってたけど、雄太の症状の原因は父親にあると見抜いたのか、それとも津田の隠された症状の深刻さを見抜いたのか、伊良部は最初から父親の方を治療することに専念してたんですね。

津田は命を救う職場で働く使命感と、部下を気遣う人間的な余裕のある、一見何の問題もない人間のように見えます。実際いつもの注射でも津田の外見は変化しませんでした。けど職場での津田に問題がなくても、津田の家庭は携帯に依存する息子と、息子に神経すり減らす妻がいて、崩壊寸前でした。

日常のストレスや悩みを仕事に打ち込むことで、少なからず解消できていた津田。・・・この気持ちはすごく良くわかる気がします。直視したくないことから目をそらせる口実、しかもそれが立派な名目のある口実なら、そりゃあ熱中したくもなりますよね。ここは津田が悪いとは思えなかったな・・・。

けど仕事という逃げ場のある津田とは違って、世界が家庭内だけっぽいお母さんと、辛いことから目をそらす狡さがまだ馴染まない雄太は、他にはけ口がないんですよね。それにお母さんはまだ津田にすがることも出来るし、家事の手を抜くことを自分に許せてたけど、雄太はほんとにそのままストレートです。

息子の症状はどんどん悪化していくから、そんな息子を見守る家族も一緒に苦しむことになる。こういう言い方はアレかもしれないけど、苦しんでる患者が大切な家族だったら、その苦しみは内に秘めれば秘めるほど、どんどん同調して膨らんでいくんですよね。もうどうすればいいのか分からなくて・・・。

本人が一番苦しいのは分かってるんだけど、そういう日常を忘れるように仕事に没頭してる人間にとっては、仕事中に電話で助けを求められるのは一番キツイですよね。津田がトイレにこもって本音を吐き出してる日々が、どんどん黒く塗りつぶされていく様子は怖かったけど、この演出はすごく分かりやすい。

そして苦しむ津田に手を差し出したのは伊良部、雄太に手を差し伸べたのはマユミちゃん。この2人の完璧な役割分担には感動したし、ほんとにこの2人は見た目の強烈さはあるけど、誰よりも人の痛みを分かってあげられる人なんだなぁ、ということがすごくよく伝わってきました。

「苦しむ人の声を逃さないようにしてあげるのがぼくら」という伊良部の言葉も、あんな奇天烈な見た目なのにすごく優しい言葉ですよね。仕事だからそうするというより、自分だけで凝り固まった気持ちを、素でほぐしてくれるような。こういう先生がいたら、多少妙な注射を打たれても通院してみたいかも。

津田の背中を押した伊良部の言葉も、父親なら妻と息子を大事にしなきゃいかんでしょ、て説教くさい感じじゃなくて、医者としての自分に誇りを持っている津田の、ある意味プロ意識を刺激する言い方だったのもいいですよね。押し付けがましくないから、自分の今までの行動を省みることが出来るというか。

津田親子は伊良部とマユミちゃんの後押しによって、お互いがお互いの顔を見て話せることが、少しずつ出来るようになっていきそうです。そしてそんな2人を見守っていれば、お母さんの気持ちもだいぶ楽になっていけるはず。こういう希望を持たせてくれるラストと余韻が、この作品ならではですよね。

そういえば最後ちょっとびっくりしたのが、マユミちゃんから伊良部に矢印が出てることを匂わせたこと。伊良部が副理事っていう事実にも驚いたけど、マユミちゃん→I LOVE YOU→伊良部の流れには笑って泣きました。EDがマユミちゃん祭だったのにも、妙に納得が行ってしまった・・・。

ああ、でも今回で最後だと思うと寂しい・・・。久々に次の話が楽しみに待てる作品だったので、もう見れないかと思うと本気で切ないです。演出も最初は戸惑ったけど、今ではこれ以外は考えられないし、声優さんたちの顔出しも上手くいってた例もありました。なにより三ツ矢さんがハマリ役ですよね。

DVDでも充分だよねーなんて思ってたけど、この作品はBDで見たくなったほどです。色々な場面ですれ違う人々がみんな主役だったこと、いつも余韻が暖かかったこと、全部大好き。スタッフ・キャストの皆さん、本当にお疲れ様でした。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとう空中ブランコ!


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